気軽で便利でなにかがおかしい


 アラズヤ商店は、宣伝をしません。


かつてはしていた頃もあったけれど、やめました。

理由は簡単です。

メリットよりも、デメリットの方が多い気がしたからです。


商売なのに宣伝することでデメリットを被る、って普通の人には理解し難いことかもしれないですね。

普通の人どころか、同じ商売に勤しむ人にとってすら”謎感覚”なのかもしれないです。


宣伝するメリットって、なんだろか。

おかしな疑問ですよ、そんなことは。

メリット云々以前に、宣伝しなければお客さんが来てくれない。

当たり前の話です。

あくまでも段階的な意味で、アラズヤ商店にも宣伝する必要がある時期はあった、ということだと思ってます。

まったく、嫌な体験でした。


そういった実体験というか、実感については折を見てお話する機会があるかもしれないですけど、たぶん普通の人にはわかりづらい話かもしれないのでするかどうかはわかりません。


アラズヤ商店には電話もホームページもないですし、連絡手段はLINEだけ。

それも未認証のOfficial Accountで運用しているから一般の検索には乗らないし、XはリクエストからのDMだからハードル高いし、つまり実質的にはほぼクローズド。


どうして、そんな不親切で閉鎖的環境に身を置くのか。


簡単です。

そんな世の中だからですよ。


便利で気軽で分かりやすく、それが”お客様目線”に立った”商売”

当たり前の話です。


それが”商売”と”お客さん”を繋ぐ当たり前の環境として整備された、すごく快適で親切な世の中ってことです。

すごく快適で親切。

それって、誰のためのものですか。

気軽にアクセスできるお客さんのためですか。

気軽にアクセスしてもらえることを期待するお店のためですか。


そういう世の中だからですよ。


”気軽”になって、世の中は快適に行き渡ったものらしいんですよ。

本当にそうなのかなあ。

アラズヤ商店はずっと、そんなことばかり思ってきたし、正直なところ違和感しかなかったし、そうした結果”クローズド”っていう指針に当然として目覚めたと思ってるんですよね。


”気軽”に利用できるサービスが行き渡って、世の中どうなりましたか。

気軽に便利に、世の中”豊か”になって、どうなりましたか。


そうしてこの国は地震に見舞われたんだって、たとえばそういう考え方をアラズヤ商店は少しも否定できない気がしてしまうし、実際そう思ってるんですよね。


わかりづらい話ですよね。


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